マリアの賛歌に関して
 ルカ福音書1・39−56
 聖母の被昇天 2013,8,15

 日本で言うお盆にあたる8月15日は、カトリック教会の祭日である「聖母の被昇天」の日にあたる。
納骨堂のある教会では、お盆ということもあり、亡くなられた信者とその家族のためのミサが行われる。
 聖書には、マリアの被昇天に関する記述はない。キリストは死者の中から復活したのだから、聖母マリアも死者の中から復活したはずだと考えるわけだ。
父であるヨセフはどうなんだろう?キリストには実の兄弟がいたが、彼らはどうなんだろう?と、私はついつい考えてしまうのだ。
 ルカ福音書の独自伝承としてマリアの賛歌が載せられている。
イエス誕生物語が考えだされ、マリアが受胎告知を受けたあと、ヨハネの母となるエリザベトを尋ね3ヶ月滞在して祝福を受けたという話が生まれた。
イエスに洗礼を施したと言われるヨハネの母親とイエスの母親とは、親友だったというわけだ。
 マリアの賛歌は、ユダヤ人に伝わる戦勝賛歌のようなものをもとにして「いやしい者が高められる」というテーマのマリア賛歌としてイエスの誕生物語に組み入れられたと言われる。

「主はその腕で力を振るい、思い上がる者を打ち散らし、
権力のある者をその座から引き降ろし、身分の低い者を高く上げ、
飢えた人を良い物で満たし、富める者を空腹のまま追い返されます。」
51−53
というマリアの言葉は、民衆の願いそのものだったといえる。民衆の願いが反映されているからこそ、福音書は読み継がれたといえる。