主人を待つ下僕の譬えから
 ルカ福音書12,32−48
 年間第19主日C年 2013,8,11

 ルカ福音書だけにみられる独自伝承である。ルカは、イエスの伝承に関して、自分たち教会人に対する信仰生活のいましめと解釈した伝承は、弟子たちにのみ語られたものとして描いている。
 自分たちの持ち物を売り払って施しをするなど、世のため人のために働きなさい。私の再臨にそなえて教会人は、準備万端の暮らしをしなさいと、イエスは言った。 
ところが、イエスの言っていることが理解できない弟子であるペテロ(12使徒の筆頭弟子)が、口を挟んで、それは我々弟子たちに言っているのかとわかりきったことを尋ねるのだ。
 それで、イエスは同じ譬えを繰り返して、「多く与えられた者は、多く求められ、多く任された者は、さらに多く要求される。」と言ってしめくくる。
 パウロの友達、または弟子であったと言われるルカは、12使徒たちに対して批判的である。有り体に言えば、馬鹿弟子たち扱いをしている。イエスにもう一度、同じことをわざわざ言わせるような馬鹿弟子たちというわけだ。
 多く与えられた者とは、誰かと言えば12使徒たちのことだ。多く任された者というのも12使徒たちのことだ。
 つまり、教会の指導者たちは、信者やまだ信者になっていない人たちの模範生となりなさいというわけだ。
 でも、わざわざこんなことを言わなければならないというのは、とてもとても模範生などとは言えない12使徒たち、そして教会の指導者たちの実態を反映しているということか?