神殿破壊の予言・終末・弾圧について
ルカ福音書21・5−10
年間第33主日C年 2013,11,17

マルコ、マタイに平行記述がある。
5節のエルサレム神殿を賛美する「ある者たち」とは、マルコではイエスの弟子たちである。ルカは弟子たちをかばっている。
 ルカはローマ軍による神殿破壊後にこの福音書を書いた。その惨状から終末がきたと考えたキリスト教の信者も多かった。
 そして、ちょうどこの時期には信者への弾圧があった。ステファノの殉教が有名である。こういう状況を踏まえてルカは書いている。
 終末はいつ来るのか。ものみの塔(エホバの証人)などは、何度も終末予告をして信者を増やしているが、これなどもイエスの言う偽預言者の典型例だ。
 SF小説ではないが、終末はいつかくるのは確かだ。地球も永遠に存在しないのは確かだ。人類も永遠ではないのも確かだ。
 終末が来るときには、弾圧の結果、殺される者もでてくるが、18節19節で「しかし、あなたがたの髪の毛の一本も決してなくならない。忍耐によって、あなたがたは命を勝ちとりなさい。」
 とイエスは言ったから、安心しなさいというわけだ。でもねえ、殺されそうになったら、髪の毛なんかなくてもいいから助かりたいと思うのが普通だ。
忍耐によって命を勝ちとれと言われたって、忍耐せずに命を勝ちとるようなことをせずに、命があるほうが良いと思うのが普通だ。
 ステファノのように殉教すれば、復活して天国へいくことができるから安心しなさいと言われてもなあ。
 イスラム原理主義者による自爆テロだが、殉教すれば天国へいけるというわけだろう。
 天国は、あるのかないのか、行ったことがないから、分からない。死んだ後のことは、死んでみなければ分からない。