第一コリント書を考える(第16章)

 聖書からの引用は、口語訳からのもの。田川建三訳、尾山令仁訳の二つの訳は好対照で読み比べている。

*第16章は、手紙のまとめの部分である。パウロという人は、実に偉そうにする人物ですね。自分の床を教祖だと思っているのだからしょうがないのか。

1 聖徒たちへの献金については、わたしはガラテヤの諸教会に命じておいたが、あなたがたもそのとおりにしなさい。
2 一週の初めの日ごとに、あなたがたはそれぞれ、いくらでも収入に応じて手もとにたくわえておき、わたしが着いた時になって初めて集めることのないようにしなさい。
3 わたしが到着したら、あなたがたが選んだ人々に手紙をつけ、あなたがたの贈り物を持たせて、エルサレムに送り出すことにしよう。
4 もしわたしも行く方がよければ、一緒に行くことになろう。

*エルサレムへ上納するための献金の依頼だ。エルサレム教会に異邦人伝導をパウロが任されるに際しての上納金だ。上納金を命じられたコリント教会の人々は不満を感じなかったのだろうか。本当にパウロは偉そうに命じているね。

5 わたしは、マケドニヤを通過してから、あなたがたのところに行くことになろう。マケドニヤは通過するだけだが、
6 あなたがたの所では、たぶん滞在するようになり、あるいは冬を過ごすかも知れない。そうなれば、わたしがどこへ行くにしても、あなたがたに送ってもらえるだろう。
7 わたしは今、あなたがたに旅のついでに会うことは好まない。もし主のお許しがあれば、しばらくあなたがたの所に滞在したいと望んでいる。

*生活費は自分で稼いでいると自慢しているパウロだが、「送ってもらえるだろう」というのは、要は、食料、金銭など旅行の準備まで頼んだよと言う意味だ。

8 しかし五旬節までは、エペソに滞在するつもりだ。というのは、有力な働きの門がわたしのために大きく開かれているし、
9 また敵対する者も多いからである。
10 もしテモテが着いたら、あなたがたの所で不安なしに過ごせるようにしてあげてほしい。彼はわたしと同様に、主のご用にあたっているのだから。
11 だれも彼を軽んじてはいけない。そして、わたしの所に来るように、どうか彼を安らかに送り出してほしい。わたしは彼が兄弟たちと一緒に来るのを待っている。

*テモテの分の滞在費、帰りの旅費も頼んだよという意味だ。

12 兄弟アポロについては、兄弟たちと一緒にあなたがたの所に行くように、たびたび勧めてみた。しかし彼には、今行く意志は、全くない。適当な機会があれば、行くだろう。
13 目をさましていなさい。信仰に立ちなさい。男らしく、強くあってほしい。
14 いっさいのことを、愛をもって行いなさい。
15 兄弟たちよ。あなたがたに勧める。あなたがたが知っているように、ステパナの家はアカヤの初穂であって、彼らは身をもって聖徒に奉仕してくれた。
16 どうか、このような人々と、またすべて彼らと共に働き共に労する人々とに、従ってほしい。
17 わたしは、ステパナとポルトナトとアカイコとがきてくれたのを喜んでいる。彼らはあなたがたの足りない所を満たし、
18 わたしの心とあなたがたの心とを、安らかにしてくれた。こうした人々は、重んじなければならない。
19 アジヤの諸教会から、あなたがたによろしく。アクラとプリスカとその家の教会から、主にあって心からよろしく。
20 すべての兄弟たちから、よろしく。あなたがたも互に、きよい接吻をもってあいさつをかわしなさい。

*個人名をあげての挨拶だが、これだけの知り合いがいるという自慢話か?

21 ここでパウロが、手ずからあいさつをしるす。
22 もし主を愛さない者があれば、のろわれよ。マラナ・タ(われらの主よ、きたりませ)。
23 主イエスの恵みが、あなたがたと共にあるように。
24 わたしの愛が、キリスト・イエスにあって、あなたがた一同と共にあるように。

*ここまでが、口述筆記で、この後は自筆だという意味だ。自筆の書き出しが、呪われろ、だとは、言葉もない。パウロという人物、日頃も呪いの言葉を吐いていたのだろう。


   (第15章へ)